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10年ぶりぐらいに韓国StarCraftプロシーンの実況配信をしたらやっぱり最高に楽しかった

太古の昔、Peercastと呼ばれるこの世の変わり者を集めてシェイクしてネット回線にぶち込んだような集落があり、そこで社会不適合者の僕はインターネット放送の実施と視聴に魅了されていた。2006年ぐらいの出来事だったように記憶している。YouTubeもニコニコ生放送もまだ存在しない、もしくはマイナーな存在な時代だ。最終的に2011年ぐらいまで韓国StarCraftプロシーンの実況解説(とは言っても勝手に個人配信してるだけだが)を続けてその後はプライベートの多忙もありインターネット放送からは徐々に遠ざかっていった。今回、もう当時と比べて世の中も自分のプライベートも大きく変わったタイミングだが、主に2つの出来事が重なってASL(現在の韓国StarCraft1プロシーンの代表的なトーナメント)の日本語実況放送の許可をもらえないか公式に聞いて、ありがたく許可いただいたので日本語放送してみたら、やっぱりStarCraft1は最高に楽しいな、と思ったのでなんとなく電子の海にそういう気持ちや出来事を残しておく。

ASL配信をしようと思った理由

  1. ASLの公式英語放送がなくなってしまった
  2. 在宅勤務で時間的には放送可能である

ASLの公式英語放送がなくなってしまった

2012年に2000年から続いたKeSPA時代が終わった。韓国という国を、世界のどの国と比較しても誰もが口を揃えて「Esportsの聖地だ」と言わしめるほどの競技ゲーミング大国にして、文字通り社会現象を巻き起こしたのはこの時代を築いた人々だ。2010年、StarCraft2が発売されたが、むしろStarCraft2が出るという事実がKeSPAとBlizzardの対立を助長し、物事の悪化を招いたとさえ言える。もちろん八百長などシーン内部からの膿もあった。2012年、最後のOSL (OnGameNet Star League) が終わったときに、韓国人だけじゃなくて世界中のStarCraft1原理主義者は「あぁ、すべてが終わった」と思っただろう。自分も正直思った。なんだったら最後のOSL決勝では、その日のために韓国に行って現地で観戦した。当時は自分も仕事の環境が大きく変わったりしてStarCraftシーンを昔のようには追っていなかった。それでもその日はとても大事な日で、現地で見ないといけない気がして飛行機のチケットを予約した。その後ほどなくして韓国で、志だけでなく社会的な力を持つ人がたびたびStarCraft1シーンの復活に向けて活動をしていた。Sonic Star Leagueなどはその代表格だ。けれどやはりKeSPA時代と比べると盛り上がりに欠けた。欠けたというかもう別次元のものだった。そうこうしているうちに韓国、そして世界的にも最高品質を誇った韓国Esportsシーンは、その主戦場をLeague of Legendsへと完全に移行させた。StarCraft2は韓国においては完全な失敗となり、選手こそいたものの競技シーンのタイトルとしては2番手3番手とみるみるうちにランクを落とし、ついに返り咲くことはなかった。(StarCraft2のために付け加えておくと、韓国では受け入れられなかったが世界、特に北米と欧州ではしっかりとヒットして今なお根強い人気があります。)

まぁそんなこんながあってStarCraft1は韓国はもちろんのこと英語圏でもまだまだ需要があったにも関わらず、さらに内容的にも明らかに世界最高峰のEsportsであったにも関わらずすごい勢いで衰退していった。Sonic Star Leagueなどを経て、久しぶりに大きな組織がStarCraft1のプロシーンに手を入れたのがAfreecaTV Star League、通称ASLだ。我々のような韓国語が全く分からないStarCraft狂信者も、TastelessとArtosisが英語で公式放送をしてくれるということで、いつだって、韓国語を覚えることなく(もちろん日本語ではないがPCゲーマーにとって英語はそれほど遠い言語ではない)StarCraftシーンを、発売から20年以上経過した今も楽しませてくれた。が、そんな日々も2020年末に終わりを迎える。2020年11月15日に決勝が放送されたASL Season10をもって公式英語放送が終了することが2021年上旬に明らかになった。理由はシンプルだ。韓国語の本放送と違って視聴数が振るわないからだ。資本主義社会の現代においてどんなものも利益を生めないのであればいつかは無くなる。背後で油田を所持していない限り。ASLの英語放送が不人気だったかどうかは物差しのサイズに左右されるが(個人的には決して公式英語放送を諦めるほどの低さではなかったとは思うがすごく高い数字だったかと問われると疑問は確かに残る)結果としてリーグ主催者であるAfreecaTVは続けないという判断をした。まぁ英語圏からのスポンサードも無かっただろうし、厳密に言うと数字が高かった低かったというより単純にキャスターを雇って放送スタッフを割いているわりに英語圏からのスポンサードもなく赤字だったんだろう。結果からいくと英語放送自体はコミュニティ放送が継続され、TastelessとArtosisも英語圏コミュニティからのカンパなどにより英語でStarCraft1の歴史が紡がれ続けることは決まったのだが、公式英語放送の廃止は僕個人にはとても考えさせられる出来後だった。

自分もビジネスマンとして世の中を生きているので利益が出ない、もしくは足りないものが最終的にどうなるのかはよく理解しているつもりだった。しかしいざ自分が愛するコンテンツが、もっと言うと一度は死んだにも関わらず見事な復活を遂げたコンテンツが、サブ言語とはいえ無くなってしまうというのはあらためて、現実というのは自分の好きなコンテンツにも容赦なく適用されるのだということを教えてくれた。わりと真面目にそのとき「あぁもう一度2012年に感じたStarCraftの終焉を、せっかく復活した今になって、また味わうのは嫌だな。」と感じた。次の瞬間には「仕事もプライベートも忙しいが、だからといって自分に出来ることが、すごいちっぽけだったとしても、少なくともStarCraft1という自分が愛した、愛しているコンテンツにおいてあるのであれば、やっておきたいな。」という感情が湧いていた。それがASLの日本語放送をやろうと思ったきっかけ。たった1人でも良いので、この素晴らしいコンテンツを知っている人を増やせるならそれは素晴らしいことだな、って。

在宅勤務で時間的には対応可能だった

世の中は新型肺炎で2020年初頭から大変なことになっている。現在進行形で。現実は小説より奇なり。たくさんの不幸な人を生んだこの時世の中でこう言うのはなんだかという部分もあるが、新しい生活様式が求められる中でうちの会社もかなり早い段階から在宅勤務というものを取り入れた。まぁいつかは今までの日常に戻るのだとは思うけれども、少なくともこのような事情にあって、そこに重ねるようにASL英語放送の終了が重なった僕の頭に浮かんだのは「今なら10年以上前のあの時のようにASLを日本語で実況配信する時間的余裕はあるんじゃないか?」ってことだ。在宅勤務だからといって仕事が減るわけではないが、通勤時間がないというのは、それすなわちASLの放送時間には業務を終えてPCの前で待機することが出来るというものである。まぁこの項目はすごくシンプルで、時間的にやろうと思えばやれる。ってだけだ。

好きなコンテンツが続いて欲しければしっかり正面から楽しもう

思いつきで書き始めた投稿だが、指が動くままに書き続けたらどう締めくくって良いか分からなくなってきた。まぁとにかくこういう経緯でStarCraft1の日本語実況を10年以上ぶりにやってみたら、やっぱり何年経っても最高なものは最高であって、でも最高なものが一生続くかと言うと世の中の仕組み的にそんなわけはなくって、じゃあどうやったら最高なものが消えないように出来るかというと、最高なものを最高だと感じる、すなわち消費者でありファンである我々がたとえどんな小さなことでも全力で正面から受け止めたり発信したりすることが、地道だけど正攻法かつ唯一の方法なのかなって。だからみんなも最高だと思うことがあれば、最高だと叫んで、最高に受け止めて、最高に楽しむのが一番だ。

ちなみに楽しんで放送したASLの日本語放送のアーカイブは、YouTubeにアップしたのでよければぜひ。

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